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白無垢まめ知識

白無垢をWebでレンタル。心配事はココで解決!

Webで白無垢をレンタルするということに、不安を感じる方もいらっしゃると思います。結婚式という晴れの日の衣裳を借りるという大きな買い物で後悔しないためにも、気をつけておきたいポイントを5つにまとめてご紹介します。


最高の一日にしたい結婚式。

晴れ着姿をみんなに見てもらうわけですから、衣裳選びは絶対に失敗したくないですよね。白無垢を着ることに決めたものの、どこでレンタルしようか悩んでいる……という人も多いのではないでしょうか。
 
衣裳選びの多くは、店舗に足を運び、自分の目で見て、試着するものですが、お気に入りの白無垢を扱っているお店が見つかるとは限りません。そういった要望に応えて、 最近ではネットでも白無垢がレンタルできるようになりました。自分の好きなタイミングでいつでも気兼ねなく白無垢を選べ、実店舗がない分リーズナブルにレンタルできることで需要が高まっています。また、ブライダル業界は「今日中に契約すれば安くする」といったやや強引な接客をするお店もありますが、オンラインショップならじっくり選ぶことができます。
 
ただし、実物を見ることができないので、実際に手元に届くまでどんなものかわからないと心配する方もいるでしょう。 
HPに載っていた写真ではきれいに見えていたのに、安っぽい生地だったということもあります。たくさんの花嫁に着古された衣装を買い取り、安くレンタルしているお店もあります。
 
一生に一度しか着られない白無垢だからこそ、選ぶ時点で失敗しないためにも、ポイントを押さえるようにしましょう。 数多あるレンタルショップの中からひとつのお店を選ぶというのはとても難儀なことですが、基本を押さえておけば、納得のいくサービスを受けつつ、満足のいく衣装を借りることができるはずです。
   

1. 白無垢レンタルサイトの見分け方

①白無垢のレンタル料金に幅があるか

白無垢は、生地が正絹か、化繊か、交織かで価格が大きく変わります。絹100%の白無垢と化学繊維100%の白無垢とでは、10万円程度の価格差が生じてもおかしくはありません。使用している繊維が違うのに、どの白無垢も料金が一律、もしくはほとんど変わらないという場合は、元値に応じた価格設定をしていない可能性が高いので注意しましょう。また、柄行きや使われている技法によっても値段が変わります。
 

②レンタル日、前後一週間程度余裕をもって貸し出しているか

白無垢をクリーニングするには、通常の衣服よりも時間を要します。そのため、1着のレンタルに前後1週間程度、余裕を持って組まれています。メンテナンス期間が短い場合は、きちんとクリーニングが行われていない可能性が高いので要注意です。
 

③足袋と肌着が購入制になっているか

頭から足の先まで一式レンタルできてしまった方が楽に思えますが、実はそこが盲点。地肌に直接触れてしまう肌着や足袋は、衛生面を保つためにも購入することが望ましいです。肌着や足袋までレンタルできてしまうお店は、衛生面に気を遣っていない可能性があるので注意が必要です。
 

④クリーニングせずにそのまま返却できる

着物、とくに白無垢はとても繊細なため、クリーニングする上でとても手がかかります。そのため、レンタルした白無垢は使った状態のまま返却し、白無垢専門のクリーニング屋にきれいにしてもらいます。基本的に、クリーニング代、お届けする際の送料、お返しする際の送料はレンタル代金に含まれています。

『白無垢屋』では、呉服店として創業し、約60年の歴史を誇るときわグループの「tokiwa Factory」がメンテナンスを担当。お選びいただいた商品の検品・お手入れ、配送までを一貫で行っています。使用後も、専門のスタッフがていねいに点検し、自社でクリーニングしているので、安心してご利用いただけます。 


2. 同じようでまったく違う!白無垢の正しい選び方



実際に見てみないとわからないものだからこそ、正しい情報を収集して、お気に入りの1着を見つけてもらいたいものです。レンタルサイトの選び方がわかれば、次は白無垢の選び方です。
 

1 色味で選ぶ

白無垢には正絹、化繊、交織と使われる糸に違いがあるという話は先ほどしましたが、その糸によって白無垢本体の色味が変わります。正絹は、その字の通り「絹」だけを使用した白無垢になります。白くなる技法が用いられてはいますが、天然素材故に、真っ白というよりはクリーム色に近い色味になっています。一方、化学繊維である化繊は、真っ白に近い色味になります。 
 
また、着る回数が多かったり、年月が経ってしまったりすると劣化し、当初の色とは違った色味になります。特に正絹の白無垢は劣化してしまうと黄ばみが強くなりますが、黄ばんでいること自体は一概に悪いことではありません。肌の色によっては、黄ばみが強い方が身体になじむ場合もあるため、好みの問題と考えてもらった方が適切だと思います。 
ヴィンテージとして価値のある白無垢もありますが、劣化して黄ばんでいるため、新品の白無垢よりも価格は下がります。 
 

2 柄で選ぶ

鶴や菊、松竹梅など、縁起物とされている文様が白無垢にふんだんにあしらわれています。基本的に、白無垢の柄選びはご本人の好みで問題ありませんが、ひとつひとつの柄が大きくはっきりしているものは長身の方、反対に、全体的に淡く細かい柄のものは低身長の方が似合われます。地が同じ白でも、柄の大小やその柄の強さによって着物自体の表情が変わるので、注意したいところですね。
 
もう1点注意して欲しいのが、写真撮影の際の柄の写り込みです。化繊の白無垢は、その白さ故にライトやフラッシュを当てられると白飛びしてしまい、柄がきちんと写り込まないことがあります。正絹と化繊で織られた交織も、柄の部分が化繊で織られているので、写真に綺麗に写らないことがあります。
写真の写り込み具合も含めて白無垢の柄を選ぶのであれば、正絹の白無垢をおすすめします。

詳しい白無垢の選び方はこちら▷
 

3 小物を選ぶ

一般的に、白無垢本体をレンタルした際、白い小物が付属しますが、最近では白一色ではなく、差し色を入れるような感覚で、単色の小物を選ばれる人も多くなっています。
もちろん、白い小物を使用して白一色でも問題ありません。もし、白ではない他の色の小物を選ばれるようでしたら、季節や肌の色によって色を選んでいただくと間違いないかと思います。
 
例えば、季節で小物の色を考えると、春は桜色や若葉色といったパステルカラーのような優しい色味が日本の伝統色とされています。春に比べるとやや色が濃くなりますが、青々とした葉をイメージさせる小鴨色や青空をイメージさせる露草色などが夏の色になります。
一方、秋になると、茜色や栗皮色といった濃い色味が伝統色になります。冬は銀鼠や薄香色などモノトーン系の他に、朱色や藁色といった、ちょっと渋い色が冬の色としてあるので、白無垢に合わせてみてはいかがでしょうか。
日本の伝統色に固執する必要はありませんが、参考程度に確認しておくと良いでしょう。
 
同様に、肌の色によっても似合う色、似合わない色があります。肌には、黄色をベースとする肌と、青色をベースとする肌、2種類あります。自分がどちらの肌に属するかは、肌の色で黄色味を帯びているか、青味・ピンク色を帯びているかで判断できます。
地肌が黄色の人は、桃色や若草色、朱色などが似合います。一方、青色やピンク色が強い人は、藍色や紫、水色などが似合います。
 

4 髪型を選ぶ

白無垢には綿帽子、もしくは角隠しが一般的でしょう。綿帽子や角隠しを選ぶ場合は、白無垢本体と同じような色味のものを選ぶようにしてください。色味が違うと浮いて見えてしまうからです。
綿帽子や鬼隠しに合わせる髪型としては文金高島田が主流ですが、最近では、洋髪スタイルで白無垢を着られる方も多いようです。また、白無垢や綿帽子を使用せず、洋髪や日本髪に生花や飾りをつける方も多くいらっしゃいます。
白無垢だから日本髪にしなければいけないという決まりはないので、ご自分に合う髪型を探してみてはいかがでしょうか。
 

5 ブーケを選ぶ

ブーケはウェディングドレスの持ち物とされていたため、白無垢姿でブーケを持つようなことはありませんでしたが、近年、和装に合わせたブーケがつくられるようになり、白無垢姿でも持たれるようになりました。
和装用のブーケとしては、鞠をイメージさせるような、花を丸くあしらったボールブーケ、もしくは扇子に花を添えた扇ブーケのどちらかが主流です。しかし、ボールブーケや扇ブーケが和装に似合うというだけで、持ってはいけないブーケの形というものはありません。
ブーケに使用する花の色はお好みでかまいませんが、髪飾りに使用するお花と近い色合いを使用した方が、全体的に馴染みます。
 

3. 待ちに待った白無垢の到着!



いろんなサイト、いろんな白無垢を見比べて、自分に合う1枚を見つけられたなら、後は注文して届くのを待つだけ。衣装が届いたらすぐに箱から出して、中身を確認しましょう。特に確認して欲しいことは3つ。
 

1 届いた状態をチェックする

きちんとクリーニングに出してから次の人に貸し出しているはずなので、目立った汚れはないと思いますが、最初の状態をきちんと確認し、着る前から汚れていたのか、着て汚してしまったものなのか、きちんと判別できるよう最初に確認しておく必要があります。
必要であれば、写真で記録しておいてもよいでしょう。
 

2 届いた白無垢、小物が違う物だった

注文した物と違う物が届いた場合は、すぐに連絡するようにしましょう。期日までに間に合うよう、頼んだ物がきちんと届くようにしてもらってください。
必要なものが、期日までに届かないといった場合は、別のところで借りることも検討しなければなりません。問題を解決できるよう、早く動くようにしましょう。
レンタル会社に非がある場合は、余分にかかってしまった費用を出してもらう、もしくは、通常のレンタル代金から値引きしてもらうことも可能かと思いますので、きちんと確認しておくようにしましょう。


4. 結婚式当日。白無垢でのお披露目



結婚式当日。試着は済ませたものの、少し袖を通しただけと、長時間着ているのとでは多くの違いがでてきます。白無垢特有の良さもあれば難点もあるので、そこは包み隠さずご紹介します。
 

1 白無垢用の化粧

白無垢を着る際、普段よりも少し濃く化粧されると思います。特に、化繊の白無垢を選ばれた場合、着物の白さに合わせて肌の色を白くすることが多々あります。挙式前にメイクテストが行えたり、肌の白さを選択できたりする式場もありますが、基本的にはメイクもお任せになります。
専門の方がメイクをしてくださると思うので、特に心配はないと思いますが、いつもの自分の顔と違いすぎると違和感が残ってしまうものです。気になることがあれば、その場ですぐにメイクさんに確認するようにしましょう。
白無垢を召された方の失敗談として、口の紅が赤過ぎた!というのは良く聞く話です。
 

2 動きにくく、疲れやすい

白無垢は着込むため、必要以上に肩や腰に負担がかかります。肩や腰に持病ある方や体力に自信のない方は、着られる時間を調整した方がいいかもしれません。
また、裾が長いため足に巻き付いて歩きにくいのはもちろん、外に出歩く際には、裾を持って歩かなければならないため、バランスが取りにくく、腕も疲れやすくなります。慌てずにゆっくり移動するためにも、旦那さんに歩調を合わせてもらうようにしましょう。
尚、化繊よりも正絹の方がなめらかなため、足さばきが良いとされています。
 

3 着こなしがきれいに見える所作

動きにくく、疲れやすい白無垢ですが、きれいに着こなすポイントを押さえて、写真を撮られる瞬間だけでも美しい姿を保てるようにしましょう。
 
・立つとき
背筋を伸ばして、下腹部に力を入れます。あごは引き、肩の力を抜いて、少しだけ腰を引き気味にすると、とても綺麗な立ち姿になると思います。ブーケや扇を持っている手はおヘソに軽く添えるようにします。
かつらを着用している場合、後ろに重心があるため、少しだけうつむくようにすると綺麗に見えます。
 
・歩くとき
屋外を歩くときは裾が汚れないよう、裾を身頃に括りつける場合もありますが、手で持ち上げて歩く場合もあります。白無垢自体が重く軽快に動けないので、歩幅は小さめに、静かに歩くようにしましょう。特に、雨の日は泥はねしてしまうので、気をつけてください。
 
・座るとき
畳など正座で座る際には、裾を広げるようにします。椅子などに腰掛ける際には、帯が着崩れてしまわないよう、背もたれから少し離れて座る方が良いでしょう。
 

5. ありがとうの気持ちを込めて、期日までに返却

結婚式が終わり、白無垢を返すことになりました。 返却時に気をつけたいことは2つです。 返却作業については着付け師さんにしていただけることがほとんどです。
 

1 汚れや傷をつけてしまった、壊れてしまった

歩く、座るなどしてついてしまった汚れであれば、そのまま送り返してしまってかまいません。 
ただ、破いてしまった、壊してしまったなど、あきらかに変形・変色させてしまった場合は、別途追加料金を求められる場合があります。 
 

2 期日までにきちんと返す

次の花嫁さんが待っている可能性もあるので、期日までにきちんと返却するようにしましょう。天災などで配達が難しい場合を除き、指定日までに返却されない場合、延滞料金が加算されてしまいますので注意してください。 
 

6. まとめ

Webレンタルは手に取って見ることができない分、不安になってしまうこともたくさんありますが、押さえるべきポイントをきちんと確認して選べば、怖いことはありません。

1 料金設定やレンタル期間などが妥当で、きちんと運営している衣裳屋さんか見極める
2 柄の大きさや色味など白無垢の特徴を理解した上で自分に似合う1枚を選び、それに合わせて小物や髪型なども考える
3 届いたものが間違っていないか確認し、袖を通して着心地を確かめる
4 白無垢独特の着こなしを把握し、無理のない動作を心掛ける
5 傷や破れなどないか確認し、期日までにきちんと返却する

後悔のない白無垢選びで、幸せに満ちた結婚式を迎えられるようにしたいものです。