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白無垢を選ぶ意味

みなさまはご自身の結婚式に何を着たいですか?

「小さい頃から夢だった純白のウエディングドレスが着たい!」
「めったに着ることのできない色とりどりの刺繍が施された色打掛がいい!」
など選ぶ理由や想いはさまざまです。

そんな中、「私は白無垢がいい!」と思われた方はどのくらいいらっしゃるでしょうか。

ゼクシィの調べによれば、挙式に白無垢を選ばれる人は11.9%で、10人に1人が白無垢を選ぶそうです。和装結婚式の人気が出始めているとはいえ、ウエディングドレスやカラードレスを選ばれる方は全体の半分以上いらっしゃるので、ドレスの人気は根強いものです。

では、この10人中の1人の花嫁さまはなぜ白無垢を選ばれたのでしょうか。

「白無垢自体が好きだから?」
「神聖だから?」
「伝統を重んじる神前式を挙げたいから?」
「綿帽子や文金高島田などにあこがれているから?」

そこで、ここではそんな「白無垢」が選ばれた理由について考えてみたいと思います。そして、これからもっと、もっと「白無垢を着て結婚式を挙げたい!」と思ってくださる花嫁さまが増えることを願い、白無垢の魅力をお伝えしていきます。


白無垢っていつから結婚式で着られるようになったの?

まずは、白無垢がいつから結婚式で着られるようになったのか?ですが、 白無垢の歴史は室町時代にさかのぼります。当時から白無垢の打掛は最も格の高い婚礼衣装として、一番身分の高い家庭の女性たちが着ていました。

そして、この白無垢の白い色にも色々な意味が込められていたようです。室町時代より前の平安朝時代には、白色は神聖な太陽の光に例えられ、婚礼の衣装に使われていたそうです。太陽の光を“白色”に例え、それを神聖なものと考えていた昔の人たち。その色を女性の婚礼衣装に使うなんて!女性は大切にされていたのですね。

その後、白い白無垢を婚礼で着るようになるのですが、白無垢を着るということは、「新婦の身の清浄を表し、けがれのない姿で神に誓う」ことでもあったようです。これは、「清純な姿で神さまに花婿さまと夫婦になることを誓います」、ということですね。また、少し表現が難しくなりますが、江戸時代の書物には、「婚礼に白を用いるのは、婚礼は人倫の大本(おおもと)であり、白色は五色(ごしき)の大本(おおもと)だからである」と書かれていました。つまり“婚礼と白色”は、夫婦の新たな人生のはじまりを表しています、ということです。

白無垢の魅力は「荘厳な雰囲気の中で、神聖な気持ちになれる」こと!

歴史をたどると、白無垢に込められた想いがより深く、尊いものであることを感じられますよね。そして忘れてはいけないのが、白無垢が「仏前式や神前式のみ着ることのできる特別な婚礼衣装」であるということです。

様々な状況を除き、白無垢を着ることができるのは基本的に仏前式と神前式のみです。もちろん神社で行う披露宴でウエディングドレスを着ることはできますが、お寺や神社以外の場所で白無垢を着ることはほとんどありません。理由は諸説あるようですが、白無垢が神聖なものと考えられているため、式を挙げる場所は神社仏閣で、と考えられるのが一般的です。また他にも、お色直しに時間がかかるためという理由もあります。

こうしたことから、白無垢でなら、思い出に残る貴重な体験ができるので、ウエディングドレスとはまた違う「特別感」を味わうことができるのです。

では「神前式」ってどんな式?

それでは、今回は神社仏閣で行う挙式スタイルを代表して「神前式」をご紹介します。

神前式は、日本の伝統的なしきたりに沿って結婚の儀式を行うウエディングスタイルです。明治まで、嫁入りの儀式は(婚礼)は3日間かかり、花嫁花婿さんの住む地域の戸長や媒酌人と呼ばれる責任者など、様々な人が関わっていました。身分によって、このように時間、費用、労力などをかけて式を挙げることができない者も多くいたので、身分に関わらず結婚式を簡単に挙げられるよう、1900年頃からに神前結婚式が登場しました。

この式で身にまとう衣装が、新郎は紋付袴、新婦は白無垢です。また、神前式は“家同士を結び付けるのが結婚である”という考え方をします。式中は神職(しんしょく)と呼ばれる、神社の中で神さまにつかえ、仕事をおこなう男性の方々と、そうした役割を行う巫女(みこ)とよばれる女性の方々が両家の縁を結ぶ役目を果たします。

神前式の流れは?

神前式の流れは神社によって少し違うようですが、以下でご紹介する12のステップが基本になります。
 

1. 参進の儀(さんしんのぎ)

神職と巫女の先導によって、まずは新郎新婦さま、続いてご両親さま、ご親族の方、という順に本殿へと向かいます。この時、神社によっては紅い和傘をさしたり、和楽器の生演奏があったりするので、より気持ちも高まります。
 

2. 新郎新婦入場

神職の中でもっとも偉い斎主(さいしゅ)、新郎新婦さま、お仲人さま(最近ではいらっしゃらないことが多いです)、ご両親さま、ご親族さまの順に入場します。神さまを前にした時に、向かって右が新郎さま側、左が新婦さま側になるように座ります。
 

3. 修祓の儀(しゅうばつのぎ)

みな一緒に起立し、神職が参列した全ての人たちの身のけがれを清めるため、「修祓(しゅばつ・しゅうふつ)の儀」と呼ばれる、祓詞(はらいことば)を述べます。
 

4. 祝詞奏上(のりとそうじょう)

神職が神さまに新郎新婦さまの結婚を報告し、「幸せが末長く続くように」という祈りをこめて祝詞奏上(のりとそうじょう)という式の目的などを神さまにお伝えします。
 

5. 誓盃の儀(せいはいのぎ)または三献の儀(さんこんのぎ)

これは三三九度のことで、大・中・小の3種類の盃で新郎新婦さまがかわりばんこに、繁栄と魔よけの意味を持つお神酒をいただき、夫婦の永遠を誓います。
 

6. 指輪の交換

新郎さま、新婦さまの順で指輪を交換します。もともと神前式にはない儀式ですが、希望するカップルが多くなった昭和の半頃から取り入れられるようになりました。指輪の交換の有無は選択できる所が多いようです。
 

7. 誓詞奏上(せいしそうじょう)

夫婦になることを誓う言葉である誓詞(せいし)を新郎新婦さまが読み上げます。
 

8. 玉串拝礼(たまぐしはいれい)または玉串奉奠(たまぐしほうてん)

「二拝二拍手一礼」を新郎新婦さま、お仲人さま、ご両家の代表の方の順に行い、神へ玉串と呼ばれる榊(さかき)の枝を捧げます。
 

9. 神楽奉納(かぐらほうのう)

巫女が神楽に合わせて、夫婦となった2人の門出を祝い、舞を奉納します。神社によっては行われない場合や、誓盃の儀の後に行われる場合もあります。
 

10. 親族盃の儀(しんぞくはいのぎ)

ご両親さまをはじめご両家のご親族さまが順にお神酒をいただきます。両家が親族となるための儀式です。
 

11. 斎主挨拶(さいしゅあいさつ)

神職(斎主)が、無事に式が執り納められたことを神さまに報告し、一拝(一回お辞儀)します。
 

12. 退場

神職、新郎新婦さま、お仲人さま、ご両親さま、ご親族さまの順番で本殿から退場します。

その後は集合写真の撮影などを行います。執り行う神社によって異なりますが、これらの式が一通り行われるのに要する時間は20分~30分程度です。

神前式の魅力とは?

日本の伝統的なウエディングスタイルである神前式の魅力は、「神聖さ」や「白無垢を着て特別感を味わえる」だけでなく、何と言っても「家族・親族との絆」を感じられることです。

教会式では新郎新婦さまが夫婦として愛を誓う「誓いのキス」の場面がありますが、神前式は「親族盃の儀」と言って、親族間で同じお酒を飲み、絆を強める儀式があります。

新郎新婦さまの好みにもよりますが、結婚は家族や親族も関係するので、こうした儀式によって、より一層「家族になる喜び」を実感できるのではないでしょうか。

最後に…

いかがでしたでしょうか。神聖な太陽の色である白い白無垢が、いつの時代からどのような環境の中で着られるようになったのか。また、特別感を味わえる白無垢は、仏前・神前式のみ挙げることができ、この神前式はどのような式なのか、をご紹介してまいりました。

そして忘れてはならないのが、神前式の最大の魅力は「家族・親族との絆を感じられる」儀式であるということです。こうした貴重なお式で、特別な白無垢を着ることは、一生の思い出になるはず。
「白無垢もいいかも……」そんな風に思っていただけたら嬉しいです。
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